5Gから6Gへ:次世代通信技術の可能性と課題

2023.06.16 IT・WEB最新トレンド

5Gから6Gへ:次世代通信技術の可能性と課題

スマホやパソコンなど、私たちの身近なデバイスをネットワークでつなぐための通信規格には、世代があります。現在、日本では第5世代通信システム(5G)のサービスが始まっていますが、すでにその次の第6世代通信システム(6G)の研究開発が進められています。また、5Gと6Gの間には、Beyond 5Gという概念も存在します。今回は、5Gと6Gの違いとBeyond 5Gという概念についてお伝えします。

5Gと6Gの違いとは?

5Gは、通信速度が10~20Gbps(ギガビット毎秒)、通信での遅延が約1ミリ秒、端末の同時接続が多数となっています。これにより、動画や音楽などの大容量データのやり取りが高速になり、オンライン会議や遠隔医療などのリアルタイム性が求められるサービスもスムーズになります。また、工場の自動化や自動運転など、産業を支える社会基盤としても活用されます。

6Gは、5Gよりもさらに通信速度や同時接続数などを大幅に向上させることを目指しています。具体的には、通信速度は5Gの10倍以上で、4Gと比較すると100倍も速くなります。また、端末の同時接続数は5Gの10倍になります。さらに、通信での遅延時間は5Gの10分の1に短縮されます。これらの性能向上により、現実世界とサイバー空間のデータのやり取りが飛躍的に増大し、新たなサービスや技術が生まれることが期待されています。

Beyond 5Gとは何か?

Beyond 5Gとは、5Gの機能強化に加えて、社会価値の創造につながるような新たな機能を付加することを目指す概念です。Beyond 5Gは6Gへの移行期に位置づけられており、2023年から2030年頃までを想定しています。Beyond 5Gに期待されている機能は以下のようなものです。

  • 自律性:AI(人工知能)を活用して様々な機器やシステムが自動的に最適化される
  • 拡張性:空間や時間を超えてネットワークやサービスが拡張される
  • 超安全・信頼性:セキュリティやプライバシーが確保される
  • 超低消費電力:無線信号を使った給電技術でデバイスが充電不要になる

6GやBeyond 5Gが実現する社会とは?

6GやBeyond 5Gが実現すると、どのような社会や産業が生まれるでしょうか。ここでは、具体的な例をいくつか紹介します。

  • 医療:遠隔手術や遠隔診断が高精度になり、医療の質やアクセスが向上する。また、人間の五感を再現したVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使って、病気や障害の治療やリハビリに役立てる。
  • ゲーム:立体映像や触覚などを使って、現実と同じようなゲーム体験ができる。また、VRやARを使って、自分の好きな場所や時間にゲームの世界に入れる。
  • 日常生活:スマートグラスやスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスが普及し、情報やサービスへのアクセスが容易になる。また、遠隔地にいる人間の3Dホログラムを現実世界に映し出して、目の前で話しているかのようなコミュニケーションができる。

まとめ

6GやBeyond 5Gは、通信技術だけでなく、社会や産業にも大きな影響を与えるということがわかりました。これらの技術は、私たちの生活をより便利で豊かにするだけでなく、新たな価値やビジネスチャンスを生み出す可能性もあります。これらの技術の動向に注目しておくと良いでしょう。

みなさまの成功や幸せへのヒント・気づきになれば幸いです。 

最後までお読みいただきありがとうございました。